過去ログ - 打ち止め「あなたのYシャツ貸して欲しいな!ってミサカはミサカは…」一方「あァ?」
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最終話 『部屋ととある二人とミサカ』
[saga]
2011/02/20(日) 23:15:22.70 ID:gngUMmaQ0
「あははぎゃはあはははひひひひゃははあはアハあははははッ!!!!!!!」
落雷の様な轟音、実際に地面が抉れていく徹底的な破壊音。
そして、年若い少年の狂気に満ちた爆発的な嘲笑。
「ンンーう?あはははっ!ヤベエな、能力の加減どころかテンションすら可笑しくなってきやがった!
なんつーの。自分で言うのもアレだが少しは落ち着きが出来たと思ってたのによォ、若気の至りってェのは恐ろしいなオイ」
一方通行は笑う、嗤う。何処までも、ただ壊れた様に哂い続ける。
これは戦闘では無い。これを戦闘とは呼ばない。
幼子が考えなしに遊び尽くした結果、気に入りの玩具を壊してしまうかの様に。一方通行の行為はひたすら一方的に行われる。
「イッポーツーコーだから仕方ありませン、ってなァ!!あァ……マジでヤベエ、最高にトンじまったぞクソ野郎!!!」
しかし、それは虐殺では無い。
何故なら虐殺とは、考え得る限りの惨たらしい方法で殺害する事を指すからだ。
対して一方通行は、男を未だ殺していなかった。
「だってまだ……遊び足りねェモンなァ?」
防御詠唱の暇を与えず、呼吸する余裕すら奪い、肩が弾け腹が裂け足が抉れ顔が歪み鼻が砕け指を失っても、男は決して死ぬことが無い。
血管を繋ぐベクトル操作が、まだ活きている。
地獄の果てまで続く痛みだけが男の脳内を蹂躙するかの如く掻き乱し、それを見て一方通行はやはり嗤う。
キヒ、
金属を擦り合わせた様な奇怪で不気味な嘲りだけが、儀式場へと木魂した。
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