過去ログ - 打ち止め「あなたのYシャツ貸して欲しいな!ってミサカはミサカは…」一方「あァ?」
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944:最終話 『部屋ととある二人とミサカ』[saga]
2011/02/20(日) 23:20:40.84 ID:gngUMmaQ0



「あなたに『罪』があるなら、それは全部ミサカ達の為の物だった。
 あなたはいつもミサカ達の為に動き、ミサカ達の為に薄暗くて冷たい世界で一人ぼっちで背負ってきた。

 ―――――でもね、あなたは一人じゃないよ。言ったでしょ?ミサカは絶対にあなたと一緒に居るんだ、って。
 ミサカは誰かを殺そうとした。それはあなたを護る為だった。それをあなたが自分の『罪』だって言うのなら、あなたの『罪』もミサカの物だよ。
 一緒に背負っていけるんだよ。二人で一緒に明るい場所で、自分勝手に必要な時だけ闇に浸っちゃうアンチヒーローを気取ったりして、
 一緒に背負っていけるの」



打ち止めが、一方通行の赤い瞳をしっかりと見据えた。
6年前の姿に戻った一方通行とは裏腹に、殆ど実年齢のままを維持した凛々しい打ち止めの瞳が交錯する。
もう、自分は幼かった少女じゃないのだ。
彼の隣に立ち彼を支え、彼と共に歩んでいく為に、自分はここまで成長したのだ。
その為に、きっと自分は此処まで彼に護られてきたのだ。



「――――――だから、自分の為に殺しちゃダメだよ。
 自分に言い訳をする為にあなたが誰かを殺しちゃったら、ミサカの背負う『理由』が作れないじゃない」



あなたの『罪』がミサカ達の為である限り、ミサカはあなたと、それを一緒に背負っていける。
あなたの隣で綺麗事を並び立てて、あなたとミサカの幻想を護っていける。



「一人で背負うだとか。粋がってンじゃねェぞクソッタレ、ってミサカはミサカはいつものあなたを真似てみたり」



あなたと一緒に、生きていける。






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