過去ログ - 打ち止め「あなたのYシャツ貸して欲しいな!ってミサカはミサカは…」一方「あァ?」
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最終話 『部屋ととある二人とミサカ』
[saga]
2011/02/20(日) 23:21:40.02 ID:gngUMmaQ0
一方通行はあの8月31日から、いつだって打ち止めや妹達の為に生きて来た。
100点満点なんて呼べる代物で無くても、打ち止めや妹達の命や生活を多少なりとも護って来れたと思っている。
その為に必要な事をやってきたとは信じている。
故に彼は、絶対に後悔しない。
あの日からの過ちも犯したものも全て纏めて、それが自分の存在意義であるとの考えは変わらない。
そう、変わらないのだ。変わらない事こそが信念なのだ。
姿形が変わろうと生きる場所が変わろうと周りの環境が変わろうと、揺るぎない一本の柱だけは決して折れず変わらない。
それが、決意という物なのだ。
「―――――――ははっ。やっぱ俺、馬鹿じゃねェか」
ガキにまで嗜められやがって。
いや。今の俺と年齢も大差ねェし、ガキ同士馬鹿やってろっつー事か。
馬鹿丸出しで呑気に過ごして、都合悪くなりゃ悪党気取って立ち振る舞って。そうして二人で馬鹿やりながらエゴイストらしくレール踏んでけ、ってか。
「上等だ、クソガキ。――――――……ただし列車は一方通行、途中下車なンざ出来ねェぜ」
「上等だよ、根暗くン。――――――……ただし途中下車出来ないので何処までも付いて行きますが、ってミサカはミサカは返してみたり」
クカッ。
ついに頭の螺子が可笑しくなっちまったか。笑う場面じゃねェだろ。否定しやがれ、クソッタレ。
縋るな依るな引き摺るな、あのガキを何に巻き込むつもりだ。あのガキだけは全うな道に残していけよ。
分かっている筈だろォが。なのに、なのに。
「――――――――……地獄の底まで付いてきやがれ」
本当に馬鹿だよ、俺ァ。
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