過去ログ - 打ち止め「あなたのYシャツ貸して欲しいな!ってミサカはミサカは…」一方「あァ?」
1- 20
957:最終話 『部屋ととある二人とミサカ』[saga]
2011/02/20(日) 23:33:45.21 ID:gngUMmaQ0



一方通行の居なくなった病室に、美琴が再び顔を出した。
妹が潜り込んでグスグスと泣くベッドに腰掛け、自分と同じセミロングの茶髪をゆっくりと撫でてやる。



「そんな所まで私に似なくたっていいのに。どうしてアンタもああゆうタイプを好きになっちゃっうかなあ」

「お姉様のDNAの所為だ………失恋が遺伝子単位でこびり付いてんだよ、責任取れコンチクショウ」

「な!わ、私はまだ失恋してないもん!!アイツはまだ特定の女の子作って無いし……っ」

「同じ女と何年も同居してる時点で勝負あった様なモンじゃん、ミサカもお姉様も。事実婚ってヤツ?」



焦る美琴を見遣りながら溜息を吐いた番外個体は、先程出ていったあの男と自分という存在について考える。
彼を殺す為に生まれた存在として生まれ、しかし結局は彼の為に生き、彼が愛した存在の為に命を掛けた。
有難うと柄にもなく感謝され、望めばきっとお礼に何でもしてくれて、ミサカの小言に付き合ってくれる。



「………どうしたの?難しい顔しちゃって」

「別に。お姉様と失恋パーティーでもしようかと思って」

「しししし失恋って、まだアンタも私も決まった訳じゃないでしょうがあああ!!!」



――――――― 一生あの人の傍にいて、一生お零れに集ってやる。精々下剋上に気を付けろよ、最終信号。






<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/706.61 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice