過去ログ - 麦野「ねぇ、そこのおに〜さん」2
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14:とある星座の偽善使い(フォックスワード)終わりの始まり
2010/12/09(木) 21:14:30.61 ID:Td4mkwAO
〜数日後…第七学区・上条当麻の家〜
上条「うげっ!?はい…はい。はー…わかりました、行きますよ…」ピッ
麦野「また補修?アンタも大概ね…」
麦野がいもしないストーカーを理由に強引に上条の部屋に転がり込み護衛についてから数日…あの第三位に一晩中追い掛け回されたり、ATMカードを飲み込まれたりと言ったささやかな事件を除けば平穏な日々であった。
たった今朝っぱらから携帯で補修の呼び出しをくらった上条を麦野は呆れた顔で見やり、テレビをつける。
『はい!ウェイクアップTVです!では朝のヒットチャートの時間です!』
上条「悪い麦野。布団干すから窓開けてくれ」
麦野「はいはい」
呑気なアナウンサーが朝のCD売り上げランキングを発表している。上条はドタバタと朝の支度をしながらも、二人で使っているベッドの布団を干そうとベランダを空け――
そこで出会ってしまった。
上条「!?」
麦野「…なによこれ」
二人してベランダに出てみれば、『それ』は物干し台に引っかかっていた。
上条「し、シスター…さん?」
麦野「…生きてんの?それとも死に損なってんの?」
??「うう…もう一歩も動けないかも…」
麦野の制服と同じ純白を基調とした修道服『歩く教会』を身に纏った…麦野よりずいぶん幼く見える少女が
『はい!では次の曲は学園都市で今もっとも熱いナンバー!五週連続トップテン入りの一曲…』
呑気なアナウンスがテレビから流れる音しかしない…上条は絶句し、麦野は沈黙している。聞き慣れたイントロが番組から流れる。
そうだ…この曲は――
禁書「ご飯くれると嬉しいな」
『川田まみのNo Buts!です!』
七月二十日…運命の日。その白い死神は終わりの始まりを連れて来た。
――科学と魔術が交差する時、物語は始まる――
とある星座の偽善使い(フォックスワード)第三部完
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