過去ログ - 麦野「ねぇ、そこのおに〜さん」2
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7:とある星座の偽善使い(フォックスワード)プール編―1
2010/12/09(木) 20:50:57.04 ID:Td4mkwAO
〜第三学区・プライベートプール〜

上条「むっ、麦野さん?どうしてもここじゃないとダメでせうか?」

麦野「不満?なんならもっと広い所借りて――」

上条「広すぎるだろ!二人だけって時点で!!」

上条当麻と麦野沈利は第三学区にある高級プライベートプールにいた。
トランクスタイプの上条と黒のビキニスタイルの麦野の二人きりである。
周囲は当然ながら無人であり、堆く広がる入道雲以外に二人を見下ろす者はいなかった。

上条「どうなってんだよレベル5の財力って…学校か市民プールしか行けない上条さんには想像も出来ない世界です」

麦野「お金は使わなきゃただの数字よ。使ってこそ意味があるの」

上条「その数字すらオレには縁がないっての!」

麦野「それに…」

バーン!

上条「いっ!?ったあああぁぁぁー!」

麦野「アンタ、“そんな”背中で本当に市民プール行くつもりだったの?」

剥き出しの上条の背中に麦野は平手打ちを食らわした。さほど力は込めていないが上条には叫ぶほど痛がる理由があった。それは…

上条「〜〜〜沈利が爪立てるからだろうが!!」

麦野「だよねー。だいぶ治ってきたけどまだ蚯蚓腫れ引いてないし」

上条の背中を走る十指の爪痕。誰の目にも明らかなそれは、二人の今現在の関係性をこれ以上なく雄弁に語るそれだった。

麦野「まっ、そういうのも男の勲章かも知れないけどこれからはそういう事にも気を使いなさい――アンタは私の男なんだから」

フフンと鼻を鳴らして満足度に腰に手を当てる麦野。未だヒリヒリする背中を後ろ手にさする上条が恨みがましい視線を向けるもなんのその。

上条「麦野さん…なんか当たりがキツくなってないでせうか?」

麦野「気のせいね。さっ、泳ぎましょ(マーキングよマーキング)」

依存心を脱したとは言え麦野沈利は独占欲と執着心が人一倍強い女である。ましてや相手はお人好しかつフラグを乱立させる上条である。念はどれだけ入れても不足はない。

麦野「(同じ女ならわかるでしょ。あんな爪痕立てるような女相手にしたらヤバいって)」

恋は戦争、と誰かが歌っていた。その通りだと麦野は真っ黒なイイ笑顔を浮かべた。


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