10:泥源氏 ◆88arEec0.g[sage]
2010/12/14(火) 00:20:40.72 ID:avSACfMo
「……会う気は端からねェンだよ。あンなに何度も言い聞かせているってェのに、
バカなことしやがってェ……下手打つと殺されかねねェぞっ!」
「まぁな。だが仕方のないことでもあると思う」
「あァ!?」
一方通行が凄むと、土御門が真剣な眼差しで睨み返した。
彼でも、少しだけ気圧される。
「俺の担任と黄泉川は仲が良くてな、偶然相談しているところを聞いたんだ。
なんでも、どこぞの居候が帰ってこないって、可愛い娘が夜泣きするってな」
「…………」
「なるほど、そんなことを彼が知ってしまえば、動かないわけにはいかないですね」
「……俺は大切なものを守るためにココに身を置いている。一方通行が
どう考えているかはわからないが、大切なものを守るというのは、何も
身体的な意味ばかりじゃない。
大切な人の心も、身の回りの世界も守ってやることこそ、守るという意味だと
俺は思っている。
その世界の中には、自分も入っているということを忘れるなよ」
「……チィ」
「気をつけないと、取り返しのつかないことになるぞ」
「…………」
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