185:泥源氏 ◆88arEec0.g[sage]
2010/12/21(火) 00:01:17.61 ID:Pdlg7fko
この二人の所属していた『アイテム』という組織は、
事実上空中分解のような形で解散してしまった。
構成員であるフレンダは、リーダーである麦野沈利に処理されてしまい、
麦野沈利は、無能力者でしかないはずの浜面仕上に滝壺争奪戦で敗れ、
組織から離脱してしまった。
その件について、実は浜面は危うく学園都市全体を敵に回すところだった。
それは統括理事長であるアレイスター=クロウリーの実行している『プラン』に
ダメージを与える因子を、無能力者浜面仕上は持ちうるのではないかと考えられたからだ。
浜面は『プラン』の上では、
『グループ』『スクール』『アイテム』『メンバー』『ブロック』による
二カ月以上前に起きた抗争で死んでいなければならない人間だった。
にも拘らず、彼は学園都市超能力者第四位である麦野沈利を撃破し、
長らく存命している。
そこからアレイスターは、
浜面がアレイスター自身も知らないような新しい真価を得ようとしていると考え、
その真価の『プラン』へのダメージを考慮し、浜面仕上を排除すべきだと考えたのだ。
しかし、排除することを検討に入れた時、さらなる大きなイレギュラーが起こった。
それは幻想殺しの『覚醒』である。
これはアレイスターの完全な計算違いであり、
それによって戦争の勃発前に情報が漏れるという、あり得てはならないことが起ったのだ。
これによって、第三次世界大戦の勃発は事実上不可能となり、
エイワスの興味は一方通行からそがれ顕れることが無くなり、
そして『プラン』は致命的な変更を余儀なくされたのだった。
それからというもの、アレイスターは柔軟な対応を取るようになる。
浜面に関しては、一科学者でしかない天井亜雄が、
学園都市第一位への致命的ダメージを与えたことなども考慮に入れ、
浜面仕上は偶然にも情緒不安定な学園都市第四位が油断したところを狙い撃破出来た、
単純に幸運な無能力者でしかない、と彼は結論付けたのだ。
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