231:泥源氏 ◆88arEec0.g[sage]
2010/12/23(木) 17:18:04.36 ID:Cq2hHDco
何かがブチブチと切れる音がする。
ごまかすように声を出し、体重全てを乗せた蹴りを、その無防備な横っ腹に叩きこむ。
頭痛が酷かった。が、最高に気持ち良かったのだ。
「何やってンだよオマエ……」
呆れた声が後ろから聞こえる。
振り向くとそこには、酷く傷ついた、彼女の愛する人。
なんとか、笑顔を作る。
「助けに来たぜ、ダーリンっ!」
「………」
軽いノリは彼のお気に召さなかったようで少々呆れ顔だが、
その顔はすぐに真剣に闇を見据える。
どうやら、襲撃者は立ちあがってきたらしい。
「クソッ、お前の出番じゃないんだよ番外個体(ミサカベスト)ッッ!!」
「あんたこそ、何やらかしてくれてんのぉ?? 番外個体(ミサカワースト)ぉお!!」
どっちも尋常じゃないほどにキレていた。
無能力者と大能力者、勝敗は決まっているはずだが、
ミサカワーストはおそらくアバラが何本か折れており息すらマシに出来ない状態だろう。
頭痛は極限、ブラックアウト寸前。
だがミサカベストは、後ろに守るモノがある限り、死んでも引く気は、ない。
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