233:泥源氏 ◆88arEec0.g[sage]
2010/12/23(木) 17:23:59.91 ID:Cq2hHDco
ドチャッ
生々しい音が、暗い路地裏に響く。
「――なっ、オィ!!」
硬直は一瞬だった。
彼は彼女に駆け寄る。
「……は、はは、ちょっと、疲れ、ちゃった……」
「無理に喋るな! ……クソッ、どォいうことだよこの熱はッ!!」
荒い息をする彼女は、信じられないほどの熱を発していた。
すぐに医者へ連絡する。
数コール後出たのは、冥土帰し。
「どう――」
「急患だッッ! 至急車をよこせッ!」
「ちょっと待――」
「場所は…「落ちつきなさい!」ッ!!」
思いの外強い言葉に遮られ、彼は息を呑んだ。
「君は落ち着かなきゃ、ダメだ。
――――患者の容体はどうだね? 君の能力は使えるかい?」
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