269:泥源氏 ◆88arEec0.g[sage]
2010/12/25(土) 01:01:18.69 ID:GcS1DpIo
「――――どういうこと?」
「彼女は母体としてどこまでも完璧に調整されている、ということだよ。
不自然過ぎるほどに、ね。彼女はどういった女性なんだい?」
「アイツは、ミサカベストだ」
「番外個体、――――いや、最適母体、か」
「詳しいことは芳川たちに聞け、俺はアイツと二人で話すことがあンだよ」
「……わかったわ。私たちはどこか話せる場所に行きましょう」
「そう、だな。あの娘はお前を待ってるじゃん。行ってあげな」
「……彼女の心は今酷くナーバスだ。くれぐれも慎重にね?」
「あの娘を癒せるのはあなただけだよ、
ってミサカはミサカは大好きなあなたにエネルギー注入!」
「……あァ、頃合になったら連絡する」
一方通行は抱きついてくる打ち止めの肩を優しく叩くと、
その場にいる人々を安心させるように、力強く笑う。
杖をつき病室に向かう彼の背中は、誰よりも頼りになる、男の背中だった。
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