276:泥源氏 ◆88arEec0.g[sage]
2010/12/25(クリスマス) 02:24:37.14 ID:GcS1DpIo
…………
「そォ言えば……」
「え?」
まだ少し赤い目をしたミサカベストが、彼を見つめる。
名残惜しげな彼女からゆっくり離れると、壁によりかかり切り出した。
「さっきは、助かった。……オマエが来なくても、なンとかなったがな」
「ふふ、当然のことをしただけだよ、家族だもんっ!」
「……そォかよ」
笑顔の彼女を見て先ほどの自分を思い出したのか、彼は少し恥ずかしそうに頬を掻き、
誤魔化すように話題を変える。
「でも、なンでオマエがあそこまできたンだ?
……それと、あの女は誰だ。確か、ミサカワーストとか言ったか」
「…………」
「……第三次製造計画の個体か?」
「……うん」
ミサカベストは、少し考えてから答える。
それはためらっている、というより戸惑っているようだった。
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