過去ログ - 「大好きだよ、一方通行」
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278:泥源氏 ◆88arEec0.g[sage]
2010/12/25(クリスマス) 02:30:03.53 ID:GcS1DpIo



 あのミサカワーストが二百体以上自分を狙っているかもしれないという現実。
 二百三十という、学園都市人口数の一万分の一の数字に何らかの意味を感じつつも、
 彼は正直降参したい気分だった。


「第三次製造計画は間違いなく中止になったはずだから、
理由は……正直よくわからないけど、何か対策は考えた方がいいよ。
昨晩だって、ほとんど無抵抗だったじゃない」


「解ってンだよ、ンなことは。
でも、どォしてもあの顔を相手にすると敵意が失せるぜェ。
……オマエに会わなければ、もっと逃げ回る気になれたかもな」


「……それどういう意味?」

「オマエになら殺されてもいいってことだよ、言わせンな恥ずかしい」

「うっ……それは嬉しいけど、死んじゃダメだよっ!」

「ハイハイわかってマス」

「本当にわかってるの!? 対策ちゃんととってよ!」

「当たり前だろォが、俺はまだくたばれねェ」


真剣に怒っているはずの彼女だが、彼には伝わってないようだ。
簡単にあしらわれてしまう。



「……いまいち信じられないなぁ。
――――じゃあ、ミサカたちへの愛に誓ってよ!」






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