337:泥源氏 ◆88arEec0.g[sage]
2010/12/26(日) 23:18:51.14 ID:7IAx.f6o
「それにこの子たちが初めて過ごすクリスマスイブよ、
やっぱり、祝ってあげたいじゃない?」
「――――あァ、そォだな」
「……ふぅ、私も予定空けておくわ」
さも大忙しのように言う芳川だが、当然予定はない。
彼らは甘辛なので、生ぬるい視線とともにスルーした。
「じゃあ誰がケーキ買ってくるじゃん?」
「準備は全部芳川に任せればいいンじゃねェの?
見張り役で打ち止めをつければ、下手なことはしねェだろ」
「スルーの上にその仕打ち、やってくれるじゃない……」
「……じゃあ桔梗たちに任せるじゃん。大丈夫?」
「別にたいしたことじゃないんだから、ニートの私でもダイジョーブよ。
……あなたたちは、自分の身体を気遣いなさい」
「……あァ」
「わかってるじゃん」
少しすねているようだが、それでもその目は真剣で。
彼女が本当に心配していることがよくわかる。
だからこそ、二人も真剣に頷いた。
決意するように、
誓いを立てるように。
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