378:泥源氏 ◆88arEec0.g
2010/12/29(水) 22:06:05.16 ID:pe4j396o
「ゴミの切れ端が見えるだろォ? アレは『曲がり角コウジィ』のもンだぜ」
「……『曲がり角コウジィ』って、有名なあの!?」
「えっと……俺にはさっきからノリも何もよくわからないけど、その店は?」
「ちょっと前に芸人がパティシエになるって話題になったことがあるんです」
「その芸人が出店したのが『曲がり角コウジィ』よ。
値段は結構はるんだけど、それに見合う美味しさだって話ね」
興奮して説明する海原と結標に上条は若干引きつつも、
自分には全く無縁な世界のデザートであることは理解した。
だが彼の中で疑問がでてくる。
果たして土御門は何故、
いつそんな高価なものを食べたのか――――
「可笑しいよなァ、
土御門はクリスマスイブの朝に、
もォすでにクリスマスケーキを食べ終わってンだぜ?
しかもあの箱から見て二三人前はある。
一人で食うには多すぎンだろ」
「それは……
例えば昨日の時点で義妹さんのキャンセルがわかっていて、
昨夜一緒に食べたのではありませんか?」
「それはありえねェよ。
土御門の義妹はメイドだ、
そンなヤツが、ゴミを部屋に置きっぱなしで帰るかァ?」
「確かにそうだわ。
――――本当に一緒に食べたのが義妹さんなら、ね」
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