過去ログ - 「大好きだよ、一方通行」
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381:泥源氏 ◆88arEec0.g
2010/12/29(水) 22:16:19.32 ID:pe4j396o



「きっと喜んだでしょうね……」

「ええ……彼がアロハシャツの柄を迷う姿が目に浮かびます」


 そんな幸せな日々は、クリスマスイブ当日まで続くことになる。
 土御門が予約したレストランは、なかなか予約のとれない有名店。
 奨学金が少なく、 暗部で稼いだ金は
 ほとんど義妹のための貯金や資金へと消える彼には辛い出費。



 しかし彼は、彼女の笑顔を見られるだけで満足だったのだ。



「そして昨日の夜、
この部屋の片付けと洗い物、ご丁寧にもシンクの掃除までした」

「おそらくクリスマスイブぐらいは義妹さんに掃除させまいとする、
土御門さんなりの意地だったのでしょう」

「念のために聞くけど、土御門は昨夜確かにここで過ごしたのよね」

「あぁ、それは間違いない。昨夜は少しだけご飯を恵んでもらったし。
そう言えばいつもよりテンションが高かったなぁ……」


 隣人の裏付けはとれた。
 だから上条のナチュラルなコジキ行動はスルーすべきだろう。


「眠れない夜を過ごした土御門は、
クリスマスイブ早朝に出かけて『曲がり角コウジィ』へと向かった。
ちなみに、ここから『曲がり角コウジィ』まで一時間はかかるぜ」

「となると、どこかに寄ったついでに買ってきたという線は考えづらいな」

「あそこはちょっと学園都市でも外れのほうにありますからね。
どんな用事があったとしても、ついでに、というわけにはいきませんよ」

「そもそもせっかく予約したからっていう理由で買うにはちょっと値段が
高すぎるんじゃない?
確かクリスマス限定のケーキってわけじゃなかったはずだし」





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