412:泥源氏 ◆88arEec0.g
2010/12/30(木) 20:50:48.32 ID:Vn8CsnMo
それは、甘いチョコレートのような、愛のクリスマスプレゼント。
「……ワッケわかンねェ。どこがプレゼント交換なンだよ、クソッ」
「皆で温もりを交換してるじゃない?」
「クソックソッ……あちィよ、たまンねェよォ……」
「大丈夫、ここには私たちしかいないじゃん」
「何がだよ、クソッ……」
「それは弱さじゃないから、ってミサカはミサカはフォローしてみる」
「……何言ってンだ」
「だから、――――あなたは今泣いて良いんだよ」
「何、が…………え?」
彼は、頬に雫を感じる。
家族の愛に初めて浸って、油断したのか。
自分でもわからないうちに、泣いていたのだ。
涙は、止めようとしても止められない。
優しさに包まれて泣く一方通行は、まるで赤ん坊のようだった。
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