46:泥源氏 ◆88arEec0.g[sage]
2010/12/15(水) 23:40:13.94 ID:qVKrkz.o
―――――そこは、どこだったのか。
暗闇の中、呆然と立ち尽くしている。
いつここに来たのかはわからない。
どこかに行こうとしても、足はとらわれ動けない。
地面を見るとそこには―――――足が落ちていた。
そして気づく。
周りは暗闇ではなく、沢山の人影に埋め尽くされている事に。
(量産個体……っ!? なンだってこンなに――――っ!)
横たわる、御坂美琴の量産個体たち。
よく見れば、皆どこか欠損している。
右にいる奴は顔が無く、左にいる奴は右半分の体が無く、正面にいる奴は、下半身が無かった。
――――骨だけのモノも、沢山いた。
(そォ……か、こいつらは俺が殺した――――)
よく見る夢だ。
なんとなくだが、いつもの自分なら、狂ったように暴れ出すだろうなと思った。
いっそ、暴れ出したほうが楽だったのだろう。
ずっと、怒りにまかせて、全てを壊してきたのだ。
だがそんなガキみたいなこと、もうやりたくはなかった。
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