512:泥源氏 ◆a15dGnhq8NbI[saga]
2011/02/17(木) 23:32:46.59 ID:nIcPF987o
はぁ、と
溜息を吐きチラりと見るは、隣の土御門家。
(もしかしたら隣室なら、何かしらの気配を感じ取っているかも)
それは淡すぎる期待で、
クリスマスを楽しんでいるであろう土御門たちを邪魔する野暮なことかもしれない。
しかし残る疲れ果てた理性が止めるも、恋する乙女には勝てなかった。
まさしく完敗である。ほぼノータイムでチャイムを鳴らしていた。
ピンポーン
…………
一向に出てくる気配はない。
(――――あれ? おかしいな……別れ際に午後はずっといるだろう、
なんてこと言っていたのに)
すでに出かけてしまったのだろうか。
しかしノブを回すとドアが開いている事に気づく。
不用心だな、なんて。
不法侵入する人間に住人たちも思われたくはなかっただろうが、
入ってしまったものは仕方がない。
御坂美琴には迷いがなかった。ある意味凄い少女である。
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