518:泥源氏 ◆a15dGnhq8NbI[saga]
2011/02/17(木) 23:52:57.43 ID:nIcPF987o
唐突に、ガクッと、一方通行の姿勢が崩れる。
なんとか踏み止まった彼も、杖がなければ少し辛そうだった。
――――電極のスイッチが突然切り替わったのだ。
「――――そォいう事かよ、クソッ!」
「理解したか?
ハンデを貰わなければ俺に勝ち目なんてあるはずがない。
そしてお前にその状態で逃げ出す術は、ない」
「……電極、いつの間に細工した?」
「――――お前の電極をイジっている技術班は、一体誰の部下だと思っている?
こんな時のために、なりたくもないリーダーになったんだ。
彼らは疑いなく従ってくれたさ」
チッと吐き棄てるように舌打ちするものの、一方通行の電極はどうやっても直らない。
どうやら番外個体に協力を仰ぎスイッチをバカにしたようだ。
完全に壊さなかったのは、スポンサーの意向か。
本当に、舞台劇を演じる気らしい。
あくまでも泥臭く、無様に。野蛮な、獣類の如く。
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