547:泥源氏 ◆a15dGnhq8NbI[saga]
2011/03/21(月) 21:24:18.28 ID:GjUytUexo
………
上条が処刑場に辿り着けたのは、御坂妹のおかげだった。
彼女なら、沢山の番外個体が存在する違和感を察知することが可能だったのだ。
上条はそのことを知らないが、情報屋を自任する彼女を頼りにしている。
そして今回もドンピシャ。これならば報酬の一回デートも安いものだろう。
……彼からすれば、デートではなくただの荷物持ち程度の認識だが。
「何やってんだよ、お前ッ!」
「見てわからないか? これはちょっとしたショーなんだにゃー」
このような状況でも、土御門はいつもと変わらない。
それが尚のこと上条を苛立たせる。
「ショー……だって?」
「そう。カミやんには空気を読んでもらいたいぜぃ」
観客席は乱入者への怨嗟の声で溢れていたが、上条とってはどうでもいい。
友が友を殺そうとしている、その状況に戸惑い、また怒りに震えていた。
「……離せよ」
「…………」
「離せっつってんだよ、この野郎――ッ!」
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