588:泥源氏 ◆a15dGnhq8NbI[saga]
2011/04/02(土) 15:29:22.78 ID:pSmIqulzo
ここで、二つの映像は終わった。
シーサイドビル屋上との温度差は激しいが、それも仕方がないだろう。
観客席、舞台上、どちらも不自然なほど静まり返っている。
「舞夏――――っ」
「大事なさそうですね……」
土御門と海原は、安堵の笑みを浮かべる。
張り詰めていた空気が、一気に弛緩したようだ。
「……悪かった。お前には世話をかける」
「別にかまわねェよ」
一方通行も、少しだけ声に余裕がある。
彼でも、人質がいるといないとでは緊迫感が違うのだろう。
苦虫を噛み潰したように押し黙る潮岸に、溜飲を下げていた。
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