636:泥源氏 ◆a15dGnhq8NbI[saga]
2011/04/10(日) 16:36:19.50 ID:OD//0ETBo
ミサカベストを腕に抱え、一方通行が俯く。
彼は、血まみれの彼女に語りかけていた。
「俺は」
「うん」
「守らなきゃって、思ったンだ」
「うん」
「でも……俺には、力が足りなくて」
「うん……」
「だから、これ以上誰も傷つけないように、せめて逝くなら、俺の手で」
「恨みを、引き受けようって、思ったんだよね」
「……最強なら、出来るはずじゃないか。
学園都市第一位?
守れない、救えない、成し遂げられないなら、一体何の意味があるンだよォ!?」
叫んだ彼は、泣いていた。
今の彼は、ひどく幼い。
まるで、親にすがり付く子供。
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