719:泥源氏 ◆a15dGnhq8NbI[saga]
2011/05/26(木) 22:51:36.59 ID:SF7Gj6uAo
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「ひょうかっひょうかっ……!」
インデックスは、泣きながら消えてしまった親友の名を呼び。
涙の雫は、冷えきったアスファルトを濡らす。
「インデックス……」
「…………」
上条に、かける言葉はなかった。
前も風斬を病室に招き入れた後いつの間にかいなくなっていたが、
二度も目の前で消えてしまったインデックスはどれだけ辛かっただろうか。
友だちとの別れに、いつまでも慣れることはなく。
こういうものだと納得するしかなかった。
「……大丈夫か?」
「……うん」
涙の跡が痛々しい。
それでも、舞う雪が彼女を癒す。
白い雪は、白い彼女を慰めるように抱き締めていた。
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