94:泥源氏 ◆88arEec0.g[sage]
2010/12/17(金) 22:01:39.34 ID:tafuo4.o
…………
買い物が一通り終わり、クリスマスムード一色なショッピングモールを後にして、
番外個体と一方通行は、近くの公園に来ていた。
閑散とした公園、子供が遊ぶには少し寒すぎるのだろう。
「ふんふんふーん、ふんふんふーん、ふんふんふーんふふーん……♪」
番外個体は終始幸せそうに、先ほどモールで流れていた曲を口ずさみながら
一方通行の腕に抱きついている。
彼は少し歩き辛そうだが、特に何も言わない。
公園には三人がけのベンチがあり、二人はそこで休むことにしたようだ。
もうすでに日が傾いてきたが、この後に仕事があるわけでもない。
柄にもなくセンチな気分になる自分に苛立った一方通行だったが、
何かに当たることもなく、舌打ちもしなかった。
「今日はミサカの服買ってくれてありがとね。これ一生大事にするよ!」
「大袈裟なンだよ、オマエは」
そんなことを言いながらも、杖をしまいつつ彼はベンチに腰掛ける。
だが彼女はベンチに座ることなく、公園の中心に歩きだした。
それを、一方通行は訝しげに見やる。
「………?」
「・……えへへ、見ててね」
彼に振り向き軽く会釈をした彼女は、
唐突に、その場でダンスを始めた。
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