13:あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage]
2011/01/05(水) 00:48:33.28 ID:1pR0LJ60
翌日。携帯の画面とひたすら睨めっこ。
軽音部の皆にメールを送ろうと思ったのだが、その内容に悩んでいた。
入院について皆に説明してもらうように先生に頼んでいたけど、自分からも話しておきたい。
それと、りっちゃんと唯ちゃんのこともどう聞くべきか。
結局、メールは部長であるりっちゃんだけに。それに内容もまるで業務連絡のように堅苦しい。
まぁ……いいか、となあなあに送信ボタンを押す。
うひゃっ、と病室の前の廊下から奇声が上がる。
どこかで聞いたような声、と思ったら、またしてもどこかで聞いたような「病院では携帯を切れ!」という声。
りっちゃんと澪ちゃんだ。
「来てくれたのね」
廊下に声をかける。
すると照れくさそうに頬を掻くりっちゃんが顔を覗かせる。
その後ろには澪ちゃん……そして唯ちゃんも居てくれた。
「……」
黙ったままの三人。
何かと思っていると、りっちゃんがA4サイズのメモ帳を見せてきた。
『耳、大丈夫? 今、私達の声聞いても問題ない?』
確かに安静にしていないといけないのだが、さすがにそこまでの遮音は必要ない。
「問題無いわ。だけどあんまり大きくて高い音を出されると耳が痛むの」
「そっか、じゃあ気を付けろよ澪」
「それは私の台詞だよ」
「うるせー」
と、二人の後ろを見ると唯ちゃんは俯いている。
思えばさっきからこんな様子だ。
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