過去ログ - 紬「心に響いたの」
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5:あはっぴぃにゅうにゃぁ2011![sage]
2011/01/05(水) 00:22:22.71 ID:1pR0LJ60
一体どうなっているのか。
これほどまでに強烈な眩暈は、今まで経験したことが無い。
平衡感覚が完全に崩れて流し台にしがみ付くも、その力すらすぐに出せなくなる。

「ムギちゃん……?」

いつの間にかすぐ隣に居た唯ちゃん。
心配を掛けまいと、咄嗟に「大丈夫」と言いそうになってしまうが、これは本当に辛い。

「ムギちゃん!しっかりして!」

そして何よりおかしかったのは、右側の耳が聞こえなくなっていることだった。
聞こえている左耳では、唯ちゃんの叫び声が突き刺さるように痛い。

「唯ストップ。ムギ、立てないか?」

りっちゃんの声がする。
何とか「無理」と返事をすると、その言葉と共に嘔吐しそうになった。
口を塞ぎ、辛うじて堪える。

「唯、長椅子までムギを運ぶぞ。澪、保健室行って先生呼んできて」

「わ、わかった!」

その指示を聞き、澪ちゃんは部室から出たようだ。
二人に支えられて眩暈に耐えながら長椅子まで辿り着く。


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