112:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/22(土) 11:23:06.44 ID:SiJfSgc3o
『一緒に行かないか?』
その一言を言うか否かを、僕は迷った。
そんな申し出ができるほど僕と彼女は親しくなったわけではないし、彼女が頷くとも思えない。
何より、断られたら、と恐れて僕は尻込みしてしまった。
確かに彼女と僕は親しくない。だが、僕の中で彼女と一緒に絵を描くこの時間は大切なものになっていたので、それを台無しにしたくはなかったのだ。
「……明日は雨になるな」
見上げて、つぶやく。
彼女もそれを聞いて空を仰いだ。
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