141:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/27(木) 20:16:14.66 ID:oryh3XABo
彼女は墓の一つに近寄ると、その前にしゃがみこんだ。
小さい、簡素な墓。比較的新しいもの。
「……」
彼女の黙祷は長かった。
僕はそのわきに立って、じっと黙っていた。
風が吹く。
清浄だが、どこかさびしく弱弱しい風。
そのとき、ふと彼女が呟いた。
「もうすぐ――――から」
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