155:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/28(金) 21:43:18.73 ID:MNH19CE7o
行こう。
そのただ一言だけで、僕は全ての勇気を使い果たしてしまった。
心臓が早鐘を打つ。口の中がからからに渇く。
また何かを裏切られるかもしれない。その恐怖を乗り越えるのに払った代償だ。
そして、彼女は。
目を見開いて、そこに立っていた。
それは驚きによるものであることはもちろんだったろうが、僕はそこに別のものも見いだした。
苦悩と、そして渇望。
彼女はゆっくりと俯くと、唇をかみしめた。
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