過去ログ - 青年「描きとめよう、全てを」
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166:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/29(土) 00:56:12.03 ID:XmzYscdqo

<森の道>


青年(……結局、出てきてしまった……これでよかったんだろうか)

青年(……でも、彼女があそこまで必死なんだ。きっと訳があるんだろう)

青年「僕に言えない理由か……僕たちは親密になれていたわけじゃなかったのかな、ルル」

青年(思い上がり、なのかな。ともかく、僕は彼女を信じる。なら、彼女の言葉に従って出ていくのが正しいんだ)

青年「……そうだ。そうなんだ」

青年(本当に?)

青年「……」

青年(自分をごまかしているだけじゃ、ないのか? 僕はこれ以上自分が傷つくのが怖くて……)

青年「でも……」


『わたしはこの村から出られるほど強くはありませんから……』


青年「……」


『どうせ叶いませんから』


青年「……」


『人を信じましょう。自分を、信じましょう』


青年「……」


『もうすぐそばに行くから』


青年(僕は……)



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