51:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/01/15(土) 00:06:47.47 ID:8c2NwONQo
少女「だまされていた?」
青年「……彼女はね、僕の絵なんてどうとも思ってなかったんだ。もちろん僕のこともね」
青年「僕の描いた絵は、彼女の手元には一つも残っていなかった。らしい。彼女は僕から貰った絵を適当に金に換えていたんだ」
青年「売れない絵もあったらしい。そんな時彼女は」
少女「……」
青年「……その絵に唾して、踏みにじって、最後には燃やしていたらしい。僕をののしりながら」
青年「そして彼女は適当なところで僕にたかるのをやめて町を出ていったんだ」
青年「町の人たちはみんなそれを知っていたらしい。だけど僕が気の毒だったんだろう。だれもはっきりとは僕に教えなかった」
青年「ただ、町の人たちは責められない。みんなはそれとなく僕に彼女から離れるように教えていてくれたんだからね」
青年「……落ち込んだよ。数日間は口がきけなかった」
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