421:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2011/05/05(木) 18:49:49.43 ID:Plz/PCKdo
青年「俺は……」
青年「俺は、今でも姉さんのことが好きだよ」
青年「……でも、姉さんと一緒になる気はない」
青年「それじゃあ姉さんは今度こそ後悔することになる」
青年「人の気持ちは簡単に裏切っちゃいけないし、裏切られちゃいけないはずだ」
青年「それでも、迷うなら――」
青年「手紙を書け」
青年「誰に送る手紙でなくともいい。誰にも届かなくてもいい。多分自分には届く」
青年「知ってるか? 手紙ってのは想いを運ぶ小さな舟なんだ。多くは乗せられない。でも確かに届くものがある」
青年「無理して旦那さんが好きなんて自分を欺く必要はない。自分の素直な気持ちを書けばいい」
青年「それで誰かに届けたいと思ったなら、俺が、俺たちが届けてやるよ」
青年「俺たちの仕事だからな」
青年「それと、姉さんと一緒になれない理由はもう一つある」
青年「俺、姉さんよりももっと好きな人ができた」
青年「皮肉だけど、それを気付かせてくれたのは姉さんだ。ありがとう」
青年「でも、俺は彼女を裏切りかけたから」
青年「だから、行かなくちゃならない」
青年「終わりなんだ」
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