67:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]
2011/01/08(土) 02:19:43.20 ID:5oF6CZwo
少女「そのお婆さんというのは、お爺さんの奥さんなんですよ」
少女「……だったんです、の方が正確でしょうか」
68:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]
2011/01/08(土) 02:20:12.67 ID:5oF6CZwo
少女「もちろん、お爺さんに、お婆さんは死んだという現実を突きつけることはできました」
少女「でもわたしはそうしなかった。それがお爺さんのためだと思っていたから」
69:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]
2011/01/08(土) 02:20:41.96 ID:5oF6CZwo
少女「わたしは……わたしはでも、やっぱりお爺さんにちゃんと言うべきだったでしょうか? お婆さんは死んだのだと」
少女「それとも嘘をつき続けたのは正解だった?」
70:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]
2011/01/08(土) 02:21:40.77 ID:5oF6CZwo
少女「……」
少女「え? どうしましたか、二郎さん」
71:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]
2011/01/08(土) 02:22:26.45 ID:5oF6CZwo
お爺さんの流れるような、でも力強い字で。
それらは静かにつづられていた。
お婆さんへのいたわり。
72:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]
2011/01/08(土) 02:22:53.09 ID:5oF6CZwo
少女「……」
少女「……いえ、泣いてはいませんよ、泣いては」
73:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]
2011/01/08(土) 02:23:23.14 ID:5oF6CZwo
そして、封筒の中に入っていたのは一枚の紙だった。
ほんの一行。
『ありがとう、恨んでいません』
74:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]
2011/01/08(土) 02:23:59.81 ID:5oF6CZwo
少女「………………」
少女「二郎さん」
75:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]
2011/01/08(土) 02:24:15.90 ID:HVVFGMAO
(´;ω;`)ブワッ
76:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga]
2011/01/08(土) 02:24:42.72 ID:5oF6CZwo
その夜は、久しぶりに泣いた。
446Res/160.46 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。