20:別人 ◆Q7pSHpMk.k[saga]
2010/11/16(火) 00:24:58.71 ID:lU3eNU20
ますますもって意味が分からない。
思わず笑ってしまった木山は、そのままの表情で吐き捨てた。
「何を言うのかと思えば……。ここは学園都市だぞ。それに、貴様は曲がりなりにも科学者だろう」
かつては超能力も、魔法と同じくオカルトの領域だった。
しかし今では、投薬・電気ショック・催眠術を用いた“脳の開発”によりそれを実現している。
そして実現しているからこそ、逆に魔法や魔術といった非論理的な現象を決して認めない。
木原数多もそういう科学者の1人ではなかったのか。
「気持ちは分かるぜ、木山ちゃん」
専門分野こそ違えど、実績からすれば木山よりも優秀なはずの科学者は、あっさりと彼女の侮蔑を受け入れた。
「だが科学者だからこそ、感じた事があるはずだぜ?――“違和感”ってヤツに」
「……」
「まあ俺だって、子供が信じる魔法そのものがあるなんざ思ってねぇ。けどな……」
「この世界には、俺らの知る理論だけじゃなく“全く別の理論”が存在している可能性がある」
どこか挑発的な木原の態度に、木山が僅かながら興味をひかれたその時。
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