過去ログ - 上条「まきますか? まきませんか?」
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13:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]
2010/03/20(土) 16:17:02.45 ID:2Z2/dwEo

 少女が激高した理由。

 セーラー服の持つ人形は、まるで生き写しのように少女にそっくりだったのだ。

 いま着ている制服も、髪型も、髪留めすらもまったく同じ。

 このまま大きくすれば、間違い探しにだって使えそうなほどの精巧さがある。

 この様子ではおそらく、制服の下も完全に揃えているに違いない。ちらりと見えたスカートの中身から考えても、間違いなさそうだ。

 余程に入念に観察をしなければ、とても造れそうもない精度である。

 いつから自分を観察していたのか。ずっと見られていたのか。

 そう思うと、ぞっとするどころの騒ぎではない。

 だが、怒りと怖気の混じった少女の視線を真正面から受けても、セーラー服の笑みは陰りなかった。

「ねぇ、アナタは偶像の理論って知ってる?」

 それどころか、まったく悪びれない調子でそんなことを言ってくる。

「・・・・・・」

 少女は反応しない。

 それに構わず、セーラー服は続けた。


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