過去ログ - 上条「まきますか? まきませんか?」
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164:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]
2010/04/05(月) 00:35:39.58 ID:n8Zgn1so

「でも黒子。なんでそんなところにある店を知ってるのよ」

 カードを入れた財布をポケットにしまいながら、美琴はそう問うた。

 美琴と同様にカードをしまいこんでいた白井が、ツインテールの右側の先端を手で払いながら顔をあげる。

「ついこの間のことですが、この辺りで仕事がありましたの。そのときについでに昼食をとることになりまして」

 風紀委員の仕事は、基本的に放課後にはないが、あくまで基本的な話だ。例外などいくらでもある。昨夜もそうであるし、今夜もだ。

 だから現場付近で食事を取ることも多い。もちろん制服で腕章までしているので、あまりハメをはずしたところに入るのは不可能であったが。

「・・・こんなところまで? 風紀委員って管轄とかなかったっけ?」

 周囲をぐるりと見回してから、不思議そうにというよりは少し訝しげに白井を見る美琴。

 この辺りは商店や施設がなく、学生寮からもやや離れた、閑散とした区域である。

 薄利多売というわけにはいかない個人経営の店が営業するにはあまり向かない区域だろう。

 設けられたバス停もそれなりにおざなりで、ベンチに雨避け用の屋根と言った程度のものだった。

 この後輩はほんの少し前に、かなりの無茶をしているのだ。それも自分のことに関する事件で。


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