過去ログ - 上条「まきますか? まきませんか?」
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235:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]
2010/05/09(日) 23:26:32.69 ID:vaxFE6Io


 第一手はベリーベルの一撃ではなかった。

 雛苺の命令に従い真紅に向かったベリーベルはしかし、その真紅の意思を受けたホーリエに阻まれたのである。

 弾丸のように突っ込むベリーベルを、盾のように受けとめるホーリエ。

 契約者を持つもの同士の人工精霊だ。多少の能力相違はあろうとも、攻撃力にそこまでの差はない。空中で制止し、押し合いをする二つの光。

 その代わりに突っ込んできたのは、雛苺ではなく、彼女の隣に立ったモノだった。

 『鳥籠』は、ぐっ、と膝を縮めると、植物のしなやかさを以って大きく跳躍。上条たちとの間にある人混みを一息に跳び越えたのだ。

「!」

 最高点が3メートルは超えようかという大跳躍。見上げる上条とインデックスの視線の先で、『鳥籠』が右拳を構えた。

 二人の人間のうち上条に向けて、突進力と重力が合わさった一撃が襲い掛かる。

「くっ!」

 人間離れした『鳥籠』への驚愕も一瞬。拳到達までに辛うじて包帯を剥ぎ取った上条の右手が、つきこまれた拳を受け止めた。

 幻想殺しが発動する。



 ―――!



 『鳥籠』の右腕が振り抜かれた。

 しかしそれは上条に一撃が入ったからではない。幻想殺しに触れた端から体を構成する苺轍を破壊され、ない腕を振り抜いたに過ぎなかった。


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