過去ログ - 上条「まきますか? まきませんか?」
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24:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]
2010/03/20(土) 16:28:48.86 ID:2Z2/dwEo

「えーと、留め金留め金っと・・・」

 などと言いながら、無事な左手で取っ手の脇にある留め金に指をかける。

 軽く動かすと、パチリ、と存外に軽い音をたてて留め金は外れた。

「鍵、かかってなくてよかった」

 かかっていたらお手上げだったに違いない。

 流石の幻想殺しも錠前を壊すことなんか出来ないし、何よりいまは包帯で皮膚が完全に隠れるほどぐるぐる巻きである。

 よかったよかった、等と呟きながら鞄を開ける。

 ギギギ、と小さな軋みとともに開き、徐々に見えてくる中身を見た上条は、

「え」

 カシッ、とその動きを止めた。

 彼が予想していた中身は、連れていったスフィンクスのためのネコ缶や、小萌の家でするためのゲームソフト(蔵上条家)が大量に、というものだった。

 だから、動きを止めるのも無理はない。

 中に入っていたのは、それこそ美術館に飾られていそうなほどの、綺麗な人形だったのだから。


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