過去ログ - 上条「まきますか? まきませんか?」
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262:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage saga]
2010/06/01(火) 00:01:24.05 ID:6jPurogo

「っ!」

 自分に向かってくる『鳥籠』を見て、インデックスが一瞬だけ表情に緊張を走らせた。

 インデックスは強制詠唱を用いて『玩具』たちの一体一体を牽制している。だがそれも決して手玉にとっている、というレベルではない。

 右手をあげろ、や、脚を動かせ、という命令で同士討ちを狙い、辛うじて出来上がる安全地帯を縫うように使っているに過ぎなかった。

 あの状態に『鳥籠』が加われば、逃げ続けるのは不可能だ。



 ―――!



 滑るように近づいた『鳥籠』が、右の拳をインデックスに叩き込んだ。

 身を翻し、辛うじて避けるインデックス。しかし突きこまれた腕が修道服に絡み、引っ張られたインデックスの脚がたたらを踏む。

 その隙をついて、『玩具』たちがいっせいに殺到した。

「当麻、シスターが!」

 叫ぶ真紅。

 だが、

「大丈夫だ、インデックスなら!」

 上条が、確信を持った口調で言う。

 彼の口ぶりも、瞳も、まったくインデックスを心配した様子がない。

「で、でも」と、真紅。

 正直に言って、上条でもてこずる『鳥籠』を相手に、インデックスが無事でいられるとは思えない。

 だが、上条の言葉を肯定するように。



 ドン! とインデックスに殺到していた『玩具』たちが、吹き飛ばされた。


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