過去ログ - 上条「まきますか? まきませんか?」
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384:上条と真紅 ◆zEntDqWLlc[sage saga]
2010/10/20(水) 21:43:36.45 ID:bP1JOXMo
「?」

 上条たちもそれに倣い、鞄を見た。

 ガラスまみれのそれは、掃除しなければ今夜にでも困りそうな有様だったが、まぁそれはともかく。

 案内、ということは当然、翠星石の前を飛んでいなければならない。

 そして窓ガラスに突っ込んできた鞄は、着地というよりも落下の体で床に衝突している。

 もしホーリエが『何事もなく』一緒に入ってきたなら、すぐに真紅の近くに飛んできたであろう。

「!」

 状況を察した真紅の顔色が、さっ、と変わった。

 そして、主人の動揺でも感じ取ったのだろうか。



 ―――……



 鞄と床との隙間から微妙に漏れる、紅い光。

 それは『光った』というより『明滅した』という方が正しいように思えるもので―――

「ホ、ホーリエ!」

 真紅の切迫した声が、朝の上条家に大きく響いた。


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