過去ログ - 上条「まきますか? まきませんか?」
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39:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage]
2010/03/21(日) 15:30:40.03 ID:TgoUeT2o
 つい先ほど彼の左頬を張り飛ばした西洋人形は、まるでそこが定位置であるかのように、上条家のソファーに腰掛けていた。

 ソファーに座っているのに腰に手を当てるという行動は妙に見えるが、本人(?)は気にした風はない。

 インデックスが怒ると噛み付いてくるのと同様、この人形はそういう癖でもあるのかもしれなかった。

 やっぱりペットと同じで魔術人形も持ち主の影響を受けるのか、などと考える上条であったが、それはともかく。

 人形がしゃべるという状況に、彼はそれほど違和感を感じていなかった。

 そのくらいの大騒ぎは何度も経験済みだ。

 ついでに言えば、これくらい小さい相手にお小言を言われるのも小萌相手で慣れている。

 それよりも、上条の心配事は別にあった。

「でも、本当に大丈夫なのか、背中とか、腕とか・・・」

 言いながら、心配そうな目を向ける上条。

 あの見事な張り手は、彼の頬に若干のダメージを与えたが、それ以上のことはなかった。

 むしろ彼にして土下座という方法をとる原因になったのは、床に落とした拍子に背中を痛めただの、散々体を弄繰り回されただの、レディに対して重いと言うのはデリカシーなさすぎとか、そっちの方の文言である。

 チクチクと心をえぐるようなその言葉の嵐に思わず土下座するしかなかったが、しかし上条には、それらがすべて悪意から来る言葉のようには感じなかった。

 怒っていたのも本当だっただろうが、それよりもむしろ、インデックスや、超電磁砲との掛け合いのような感覚だったのである。

 だからどうしても、その負傷が気になってしまう。


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