過去ログ - 上条「まきますか? まきませんか?」
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461:上条と真紅 ◆zEntDqWLlc[sage saga]
2011/01/17(月) 00:58:04.20 ID:jjbp8hzdo
「いまこの部屋には結界が張ってあるわ。中に入れたのは薔薇乙女と、私と、このミコトだけ、よ」

 シスターは貴女たちが見えなくなって慌てているかもしれないけどね、と言葉を追加。

「……」「結界、ですか?」

 真紅は沈黙し、翠星石が不思議そうに呟いた。

「……さて、貴女の懸念も私の懸念もなくなったところで、早速用事を済ませてしまいましょうか」

 結界に対して疑問を現さなかった真紅にセーラー服は軽く眉をあげるが、すぐに取るに足らないことだと判断。少女人形の頬から指を離し、蒼星石に目を向けた。

「蒼星石」

「はい」

「貴女は翠星石を片付けなさい」

「わかりました」

 頷く蒼星石。

「蒼星石……本当に、翠星石と戦うんですか?」

「それがマスターの望みだからね」

 チャキ、と鋏の切っ先が翠を指した。

「翠星石」

 真紅が翠星石を見る。

 視線が、戦えるのか、と問うていた。

「っ」

 翠星石は応えられない。

 蒼星石が言葉を続けた。

「君のスイドリームは僕のレンピカが抑えている。加えて、君には契約者がいない。……結果の見えた戦いだ。抵抗さえしなかったら、せめて苦しまないようにするよ」

「蒼星石……!」

 翠星石が泣きそうな声で、双子の妹の名前を呼んだ。

「…じゃあ、私は貴女と、そのミコトが相手、というわけね?」

 蒼星石への警戒を緩めることなく、真紅が言った。


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