過去ログ - 上条「まきますか? まきませんか?」
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上条と真紅
◆zEntDqWLlc
[sage saga]
2011/01/17(月) 00:58:04.20 ID:jjbp8hzdo
「いまこの部屋には結界が張ってあるわ。中に入れたのは薔薇乙女と、私と、このミコトだけ、よ」
シスターは貴女たちが見えなくなって慌てているかもしれないけどね、と言葉を追加。
「……」「結界、ですか?」
真紅は沈黙し、翠星石が不思議そうに呟いた。
「……さて、貴女の懸念も私の懸念もなくなったところで、早速用事を済ませてしまいましょうか」
結界に対して疑問を現さなかった真紅にセーラー服は軽く眉をあげるが、すぐに取るに足らないことだと判断。少女人形の頬から指を離し、蒼星石に目を向けた。
「蒼星石」
「はい」
「貴女は翠星石を片付けなさい」
「わかりました」
頷く蒼星石。
「蒼星石……本当に、翠星石と戦うんですか?」
「それがマスターの望みだからね」
チャキ、と鋏の切っ先が翠を指した。
「翠星石」
真紅が翠星石を見る。
視線が、戦えるのか、と問うていた。
「っ」
翠星石は応えられない。
蒼星石が言葉を続けた。
「君のスイドリームは僕のレンピカが抑えている。加えて、君には契約者がいない。……結果の見えた戦いだ。抵抗さえしなかったら、せめて苦しまないようにするよ」
「蒼星石……!」
翠星石が泣きそうな声で、双子の妹の名前を呼んだ。
「…じゃあ、私は貴女と、そのミコトが相手、というわけね?」
蒼星石への警戒を緩めることなく、真紅が言った。
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