過去ログ - 上条「まきますか? まきませんか?」
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635:上条と真紅 ◆zEntDqWLlc[sage saga]
2012/06/20(水) 20:27:45.33 ID:Godl8wnfo

「「!」」

 電子音に、インデックスが己の胸元を見た。

「あ、わ、え、えっと」

 あわあわするインデックス。

「……いいわよ、でても」

 それを話をしなくていいのか、という葛藤だと解釈した美琴が、右手をヒラヒラとさせた。それにあわせるように、ホーリエが、ボウ、と鈍く発光する。

「う、うん」

 実際は滅多にかかってこない電話にどう対処すればいいのかよくわからないゆえの動揺だったのだが、美琴にそれがわかるわけもない。

 インデックスは胸元に手を突っ込み、上条に持たされている携帯電話を取り出した。

(か、簡易ケータイ……珍しいわね)

 インデックスの触る携帯を見て、美琴が内心で呟いた。実際、通話とメールしかできないこの手の携帯は、学園都市ではほとんど見かけないのだ。

 却って珍しい携帯電話を思わず見てしまう美琴の前で、なんとか通話ボタンを押したインデックスが、おそるおそる携帯を耳に当てた。

『やっと繋がった。よかった』

「あいさ!?」

 直後、携帯電話から響いた声にインデックスが驚きの表情を作る。

「……」

(あいさ? どっかで聞いたような)

 ふと首を傾げる美琴。

 その名前には覚えがあった。

(確か、今朝会ったあの娘よね)

 “あのバカ”と一緒にお見舞いに行くと言っていた、あの大和撫子だ。

 クラスメイトということだったので、インデックスと面識が会ってもおかしくはない。

「……」

 あの時のことを思い出し、なぜかまたムカムカとしてきた。

 ジジジ、と前髪がなる。


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