過去ログ - 上条「まきますか? まきませんか?」
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645:上条と真紅 ◆zEntDqWLlc[sage saga]
2012/09/15(土) 01:41:21.38 ID:FsTN+OYbo




 自分の体温が上昇する感覚。 

 それは同時に、意識の覚醒を意味していた。

「……ぅ」

 暗い視界の中に真横一線の切れ目が入る。

 瞼を開いているのだ、と自覚すると同時に、差し込んできた光に顔をしかめた。

「ん……ぐ……眩し……」

 右手を目の前に翳す。指の間から天井が見えた。

 学生寮の天井だ。

(あれ……?)

 自分の部屋には違いないが、逆に見慣れない光景である。

(俺、なんで……)

 ベッドに寝てるんだ、と思う上条。

 普段の自分の寝床はバスルームのはずで……、

「目が覚めた?」

「!」

 真横からの声で思考は中断された。

「真紅?」

 驚いて向けた顔の前。頭の真横。

 ベッドの端の僅かなスペースに正座した真紅が、心配八分安心二分の表情で上条の顔を覗き込んでいた。

「身体の調子はどう? どこか辛いところや、痛いところはない?」

「いや、少しだるいだけで大丈夫だけど……。というか、え、なんで俺、ベッドに寝てんだ?」

 内心で首をかしげながら、ふと視線を真紅から逸らすと、閉められたカーテンが見えた。

 その隙間から見える外は暗い。


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