過去ログ - 上条「まきますか? まきませんか?」
↓
1-
覧
板
20
647
:
VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
(岡山県)
[sage saga]
2012/09/15(土) 01:43:07.30 ID:FsTN+OYbo
「御坂美琴さんだったら、シスターと秋沙が探しに行っているわ。まだ連絡がないけれど、見つけたら貴方のケイタイデンワに連絡があるはずよ」
「あいつら、なんで」
「貴方の身を案じて、そして、貴方の意を汲んだからなのだわ」
真紅は言葉を切り、微かに気まずそうな表情を浮かべた。
「覚えているでしょう? 貴方は昼間の戦闘が原因の疲労で意識を失った。……少しでも身体を休めなさい。貴方が探し回る側で、この部屋にシスターや秋沙がいたとしても、安全ではないことはさっきわかったでしょう?」
「だったらなおさらほっとけねぇだろ!」
安全ではないのなら、それこそ手は多い方に越したことはない。
いやむしろ、どこにいても危ないと言うのであれば、せめて自分が同行するべきだろう。
だが真紅はその考えを読んだように、首を横に振った。
「シスターにはホーリエが、秋沙には翠星石がついている。何か危険があれば私にはそれを把握できるのだわ」
ホーリエは言うに及ばず、翠星石とも擬似媒介として『繋いで』ある。
あのような結界に放り込まれたなら真紅に危険を知らせてくるだろう。
インデックスと上条ならば結界を破壊できる。
そして翠星石の方は――昼間の戦いではそのような時間も余裕もなかったが――元々夢に出入りできる彼女だ。
nのフィールドと同質のあの結界からであれば、脱出することも不可能ではないはずであった。
「で、でもよ」
なおも言い募ろうとする上条に、はぁ、と真紅はため息をついた。
「なら仮に、いま貴方が探しに行ったとして、その御坂美琴さんを見つける算段はあるのかしら? この時間によく行く場所を知っているとか、今なら確実にここにいる、とか」
「それは……」
そんなものはない。
なにしろ携帯電話の番号だって知らないのである。
よく考えれば普段、美琴と出会うのは街角で行きあったとか、公園で見かけたとか、そういう偶然に依るものばかり。そして出会えば決まって追いかけっこだ。
知っていることと言えば住んでいる寮くらいのものだが、帰っていなければそれも無意味である。そしてインデックスはわからないが、姫神ならばまず最初に寮に向かっているだろう。
連絡がないことを考えれば、結果は推して知るべしだ。
「……」
上条は沈黙するしかない。
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
808Res/714.60 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - 上条「まきますか? まきませんか?」 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1294924718/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice