過去ログ - 上条「まきますか? まきませんか?」
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660:上条と真紅 ◆zEntDqWLlc[sage saga]
2012/09/15(土) 02:02:18.07 ID:FsTN+OYbo

「……」

 なぜ、こんな大切なことを忘れていたのか。

 右腕を失った事実のみを残し、自分の中に埋もれていた記憶。

 それがいま、はっきりと甦った。

 あの時、腕をなくしていても感じた、幸せな感情とともに。

「私は誇り高い『薔薇乙女』第5ドール」

 ポツリと呟く。

 上条の左手に重ねた右手。その人差し指を、すいと動かした。

「そして幸せな、貴方のお人形」

 薔薇の指輪に、小さな指を這わせる。

「誓うわ」

 彼女の口元に浮かぶのは、柔らかな微笑み。

「私は」

 顔をあげる。伏せていた眼を開き、上条の顔を見つめる。

 そして告げた。

「私の意思と誇りを持って、貴方と貴方の大切なものを、護るのだわ」





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