過去ログ - 上条「まきますか? まきませんか?」
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738:上条と真紅 ◆zEntDqWLlc[sage saga]
2013/03/08(金) 21:59:59.12 ID:S9bgLiwio

(まずい!)

 黒羽が来れば美琴が迎撃する他ない。そうなれば水銀燈への追撃が遅れる。

 先の攻防の感触から、生半可な電撃では行動不能にまで持ち込むのは難しいのはわかっている。

 しかし超電磁砲を撃つには僅かな溜めが必要で、黒羽を防いでからでは水銀燈の離脱の方が早い。

「待って水銀燈!」

 真紅が叫ぶ。その声に含まれるのは敵愾心ではない。

 だが水銀燈は真紅の言葉を無視。

 侮蔑の視線を一瞬だけ浴びせ、そのまま飛び去り――だが。


 ――!


 主の意思も命令も受けていないはずのホーリエが、光の尾をひいて水銀燈に突撃した。

「ホーリエ!?」

 狼狽の声をあげる真紅。

 だが紅い人口精霊はそれを省みることなく、紅い尾を引いて黒に迫る。

「お馬鹿さぁん! 人工精霊ごときで今の私をなんとか出来ると思うのぉ!?」

 振り返りながら右掌をホーリエに向け、水銀燈が鼻で笑った。

 ローザミスティカが二つ。単純計算でも倍の力を得ている。

 片手で十分受け止められる。

 絶対の自信があった。

 ホーリエが、水銀燈に突っ込む。そして、

 







 ドン!







 という音と共に、水銀燈の哄笑が途切れた。




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