過去ログ - 上条「まきますか? まきませんか?」
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上条と真紅
◆zEntDqWLlc
[sage saga]
2013/04/05(金) 23:22:09.06 ID:cLD3b1w0o
「!」
上条は目を見開き、そして確信した。
この声は間違いない。
あの夏の日に、この三沢塾北棟最上階で向き合った、錬金術師アウレオルス=イザード。
その者の声だ。
「……なんでテメェがここにいるんだ?」
咄嗟に姫神を背中にかばい、上条が美琴の姿をしたアウレオルスを睨む。視界の端にかかった姫神の表情にも、上条と同じ驚きが浮かんでいた。
彼はあの事件の後、記憶を失い顔を変えられ、もはや別人として生きているはずである。
インデックスの安寧を望むステイルの言だ。少なくとも、彼が彼のまま、自分たちの目の前に立つ事はありえない。
上条の鋭い視線を遮るように、アウレオルスは髪を掻き揚げた。
「否、私はアウレオルスであるが、その本人ではない」
「本人じゃない? じゃあテメェはあのダミーってやつか?」
「さらに否。私は本人でもダミーでもない。ついでに言えば」と、美琴を見るアウレオルス。
「……」美琴は自分の顔で話す『見たこともない男』に、驚きの表情を浮かべている。
アウレオルスは肩を竦めた。
「超電磁砲の『妹達』とも関係がない。私の都合でこの姿の人形を使わせてもらっただけだ」
「ど、どういうことよ!?」
「説明する必要はあるまい」
「ふっ、「ふざけんじゃねぇ! 何が目的だ!」
激昂した美琴の声に被せて上条が問う。
上条は一度しかアウレオルスに会ったことはないが、確かにいま目の前にいる男は、あの時に対峙したダミーとも本物とも異なる印象を受けた。
そもそもアウレオルスが『妹達』のことを知っているはずがない。
本人でもダミーでもない、というのは本当かもしれない。
だがそんなことはどうでもいいことだった。
問題は上条の知る彼が、インデックスを救うために世界を敵に回し、用済みとあればその手段であった姫神すらも簡単に殺してしまう人物だったということだ。
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