過去ログ - 智「さあ、おとぎ話をはじめよう」
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11:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします
2011/01/12(水) 12:21:48.22 ID:sZDacFKmo
 こよりの話は怪物の話だった。
 人の二〜三倍の大きさ(怪獣レベルの大きさでないぶんリアリティがある)の怪物が最近高倉市には出現するらしい。
 例えば大きな人間の形、例えば竜の形。
 目撃証言は多数あるが、友達の友達の話、だとかどれも確信を得ない。故の都市伝説、といったところ。

 一方、るいの話はそれにちょっとしたアクセントが加わったものだ。
 そういった怪物達を連れているのは数年前から現れた幽霊ともわからない少女――便宜上『少女A』という名を与えられた少女が彼女を見た人を連れていき、怪物にするらしい。
 これもよくあるものだ。知らない人についていったら怪物になる、と。
 天狗についていった子供が天狗になる、なんていう話も聞くし、亜種なのかもしれない。

 るいの話からこよりの話が独立した、というような感じ。

智「さて、皆様。如何ほど?」

茜子「茜子さんは猫の形がいいです。巨大な猫を従えて茜子さんはアカネコ・オブ・キャットクイーンとなり世界を征服します」

花鶏「誰もんなこときいてないっての。……っていうか、その話高倉市限定なの?」

こより「はいッス!鳴滝も気になってネットで調べてみたら、全部高倉市でした!」

 高倉市は、僕らの住む田松市から電車で四つ向こうで着く街だ。
 ここら付近よりももっと発展していて、しかしその分不良な人たちも多い、らしい。
 そんな街限定の話。手を伸ばせば届く分、少しばかり興味をひかれる。

伊代「でも、全部都市伝説なんでしょ?だったら、やっぱりないことなんじゃないの?非現実的だし」

 伊代の言うことはもっともだ。都市伝説だから本当じゃない。
 けれど、それが全てに当てはまらない、ということは証明されている。


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